【現地レポート③】4連覇を目指す、前回覇者の桜花学園が好発進
2022年12月23日
12月23日、「SoftBank ウインターカップ2022 令和 4 年度 第75回全国高等学校バスケットボール選手権大会」が開幕し、女子 1 回戦が 2 会場にて行われた。
東京体育館の第 2 試合に登場したのは前回覇者の桜花学園。インターハイは 3 回戦で敗れ、ウインターカップでのシード権は獲得ならなかったため、1 回戦からの出場となった。
試合は、開始早々に福王伶奈のリング下のシュートで桜花学園が先制。その後も横山智那美、深津唯生らが続き、リードを広げていく。
24点リードで迎えた後半もバックアップメンバーが持ち味を発揮。4 人が 2 桁得点を挙げると、リバウンドでも相手の19本に対して桜花学園が36本と大きく上回り、最後は106ー55で快勝した。
「チームの雰囲気もよく、桜花学園らしいバスケットを出せました。重たい雰囲気にもならなかったので、すごく良かったと思います」
ハキハキとした口調で試合の感想を語ったのはキャプテンの横山。「一人ひとりが点を取ることや、強気で攻めるという気持ちを持って臨むことができと思います」とも振り返った。
インターハイでは互いに優勝候補に挙げられていた京都精華学園と 3 回戦で対戦して惜敗。その試合は重い展開から残り0.2秒での逆転負けだった。
「夏は個々に走ってしまい、チーム力がなくて負けてしまったと思います」と、横山。それを踏まえて「冬に向けてはコミュニケーションを取ることを大事にしていこうとやってきたので、キャプテンとしても、もっとまとめていくことを意識したいです」と、2 回戦以降の戦いについても意気込みを語った。
また、「普通にぶつかっても勝ち目はないと思っているので、体の当て方や使い方を工夫して対等にわたりあえるように練習してきました」という192センチのセンター・福王は、高さや強さのある留学生センターに対して奮闘。攻防において福島東稜のジモー マリー アヨミデ (189センチ) を圧倒し、「夢にも出てくるぐらいたくさんやってきたけれど、まだまだやり足りないぐらい。今回は留学生を倒すことに集中してきました」と、この先もマッチアップが予想される大型センターとの戦いに気合いを入れ直していた。
バックアップメンバーもスターターの勢いを持続してアグレッシブなプレーを見せた桜花学園。4 連覇に向けて前回女王が好スタートを切った。