ウインターカップ2022 第75回 全国高等学校バスケットボール選手権大会


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REPORT 現地レポート

【現地レポート④】“八女学院、ここにあり”を見せた初出場のウインターカップ

2022年12月23日

 初めての大舞台、しかも相手は全国優勝を何度も果たしている超強豪校──。それでも彼らは、物怖じせずに全力でぶつかった。

「SoftBank ウインターカップ20212令和 4 年度 第75回全国高等学校バスケットボール選手権大会」の開幕初日となった12月23日、初出場の八女学院 ( 福岡③ )が仙台大学附属明成 ( 宮城① )との 1 回戦に挑んだ。

 最終スコアは73 – 86。「シュート力の差が出ました」 (松本龍次コーチ) という前半は29 – 46とやや引き離れたが、第 3 クォーター以降も気持ちを切らさず激しいプレッシャーディフェンスを仕掛け、後半だけのスコアを見れば44 – 40と善戦してみせた。サイズを比べれば、留学生の #98 オニュワジェ ニニオリシェや #99 ボランボ ムシェカのところ以外はほぼミスマッチ。それでも #️22 森 駿翔はオフェンスリバウンドから得点に絡み、キャプテンの #2 中川 航も思い切りの良いジャンプシュートを決めていった。名門校の名前に怖気付くことなくそれぞれが思い切り良くリングに向かい、第 4 クォーター、選手たちの顔には最後までこの舞台を楽しんでいるような笑顔も見られた。

試合を終えて、#2 中川は次のように振り返る。

「県予選から福岡第一や福岡大学附属大濠と試合ができて、全国レベルへの “ 慣れ ” というか、良い経験を積めたと思います。今日の試合も、ガードを起点としたブレークや留学生の高さを生かしたプレーなど、自分たちのバスケットを明成さん相手に発揮できて、自分たちは全国の舞台でも戦えるんだと実感しました。福岡には福岡第一や大濠だけではなくて八女学院もいるんだぞと証明できるように頑張ってきました」

 11月の福岡県ウインターカップ予選のとき、「全国に出ることが目的ではなく、出てからが本当の戦いだと選手たちに言っています。ウインターカップでは『八女学院、ここにあり』というところを見せたい」と意気込みを語っていた松本コーチ。戦いを終え、「勝ちを目指していたので本当に悔しいですが、彼らは練習も含めてここまで本当によく頑張りました」と選手たちを手放しにたたえる。初出場ながらひるむことなく強豪校と真っ向勝負を演じた八女学院は、間違いなく大会に爪痕を残した。

 

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